2018年11月14日(水)

長崎、68回目の原爆忌 市長「被爆国の原点に返れ」

2013/8/9付
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68回目の原爆の日を迎え、開かれた平和祈念式典(9日午前、長崎市の平和公園)

68回目の原爆の日を迎え、開かれた平和祈念式典(9日午前、長崎市の平和公園)

長崎は9日、68回目の原爆の日を迎えた。爆心地近くの平和公園(長崎市)で開かれた平和祈念式典には約6300人が参列。長崎市の田上富久市長は核兵器廃絶への取り組みを積極的に進めないとして日本政府を批判し、「被爆国としての原点に返ることを求める」と強調した。

式典ではこの1年間で死亡、または死亡が確認された3404人の原爆死没者の名簿が納められ、長崎原爆の死没者は計16万2083人になった。参列者は原爆投下時刻の午前11時2分に黙とう、犠牲者の冥福を祈った。

平和宣言で田上市長は、4月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える80カ国の共同声明に日本が賛同しなかったことを「世界の期待を裏切った」と強く批判。「二度と、世界の誰にも被爆経験をさせないという被爆国の原点に反する」と述べた。

「日本政府に被爆国としての原点に返ることを求める」。長崎市の田上富久市長が平和宣言で強調(テレビ東京系列)

「日本政府に被爆国としての原点に返ることを求める」。長崎市の田上富久市長が平和宣言で強調(テレビ東京系列)

NPT非加盟のインドとの原子力協定交渉についても「核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化する」と懸念を示した。

安倍晋三首相はあいさつで「唯一の戦争被爆国民として、確実に『核兵器のない世界』を実現する責務がある」とし、非核三原則の堅持も強調。原爆症認定基準の見直しを急ぐ方針も説明した。

式典には過去最多に並ぶ44カ国の政府関係者が参列。核保有国ではインドの代表が初めて出席し、原爆投下国の米国からはルース駐日大使が昨年に続いて参列した。

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