【ニューヨーク共同】1945年8月、広島に原爆を投下した米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイに搭乗していたモリス・ジェプソン氏(元陸軍電子専門家)が3月30日、米ネバダ州ラスベガスの病院で死去していたことが8日分かった。87歳。妻が明らかにした。死因は不詳。同日付のニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。
同紙によると、これでエノラ・ゲイの搭乗員12人のうち、生存者は航空士のセオドア・バン・カークさん(89)ただ1人となった。
43年に陸軍入りした後、原爆製造のマンハッタン計画の科学者らを支援した。
2002年には、機内から持ち帰った安全装置のプラグを競売に掛け、約17万ドル(現在のレートで約1600万円)で売却した。