2019年7月17日(水)

弥生前期最大の水田跡 奈良・御所の中西遺跡

2011/11/8付
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奈良県御所市の中西遺跡を調査中の県立橿原考古学研究所は8日、弥生時代前期(2400年前)の水田跡約9000平方メートルを新たに見つけたと発表した。これまでの調査で発見された水田跡は計2万平方メートルを超え、弥生前期では最大。水田開始期の社会構造などを明らかにする重要史料という。

見つかった水田跡は一辺3~4メートルの長方形で、現在の水田より小ぶり。東西に走るあぜを基準に、850枚以上が整然と並んでいた。同研究所は「何年もかけて計画的に拡張したのだろう。当時の技術力や労働力がうかがえる」と話している。

水田は代々耕作されるため遺構が壊されやすいが、同遺跡は河川の氾濫による土砂で水田跡が埋まり、残存したとみられる。

同遺跡では昨年、弥生前期の水田跡に隣接した広葉樹林が、河川の氾濫で埋没しているのを発見。人間や動物の足跡や、石斧(せきふ)で伐採した跡がある切り株なども見つかっている。

弥生前期の大規模な水田跡は服部遺跡(滋賀県、約1万8700平方メートル)や池島・福万寺遺跡(大阪府、約1万8000平方メートル)などで見つかっている。弥生後期(約2000年前)になるとさらに大規模化し、登呂遺跡(静岡県)では約8万平方メートルの水田跡が発見されている。

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