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南海トラフ、東京・大阪も激しい揺れ 高層ビルに影響

南海トラフ沿いでのマグニチュード(M)9級の地震で、遠く離れた東京や大阪でも、「長周期地震動」により高層ビルが激しく揺れる可能性があることが、独立行政法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の試算で8日までに分かった。

建物の高さにもよるが、東日本大震災と比べ、東京で揺れの速さが最大10倍程度、大阪は数十倍になる恐れもある。違いの原因は、揺れが軟らかい岩石を伝わっていくことや、震源の浅さや陸への近さにあるという。

防災科研によると、国が想定するM9級地震での長周期地震動の試算は初めて。住宅も含め高層ビルが多い東京や大阪は、防災対策の見直しが急務になりそうだ。

長周期地震動は、周期(揺れが1往復する時間)が数秒~20秒程度と比較的長い揺れ。距離の割に地中で弱くなりにくく、遠隔地まで届く特徴がある。高い建物は長周期の揺れと共振することがあり、東日本大震災でも震源から約770キロ離れた大阪府の咲洲庁舎で、天井や壁など計360カ所が損傷した。

防災科研は国の中央防災会議が想定したM9級の地震について、揺れが起こり始める場所など、条件を変えて長周期地震動の伝わりをシミュレーションした。高さ200~250メートル程度の高層ビルが共振しやすい5秒周期で見ると、東京都庁付近では、揺れる際の最大速度が大震災では毎秒50~100センチだったが、試算では50~600センチになった。大阪府庁の本庁舎付近では、同じ周期、同じ高さのビルで、大震災時は毎秒数センチから20センチ、試算で毎秒50~300センチとなった。

厚い堆積物の上にある東京や大阪のような平野では、長周期地震動の影響が強くなりやすいとされる。軟らかい岩石を伝わる場合は揺れが増幅することもあるという。

揺れは長く、20分以上になる可能性もある。防災科研は「重要な建物は、十分な余裕を持った安全対策を取ることが必要だ」としている。〔共同〕

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