DV夫側に市が住所知らせる 旭川、妻に慰謝料支払い
北海道旭川市は8日までに、夫から家庭内暴力(DV)を受けていた市内に住む妻の避難先住所を、誤って夫の代理人に知らせたと明らかにした。夫のつきまとい行為などの被害はなかったが、転居のために妻が払った引っ越し費用や慰謝料など約55万円を市が支払うことで示談が成立した。
市は妻の申し出を受け、住所が分かる書類を他人に交付しないよう、戸籍などを管理する端末に警告メッセージが表示される制限をかけていた。だが、6月に夫の代理人が戸籍の付票を申請した際、職員が警告を見逃し、交付した。
市はミスを受け、DV担当者らがロックを解除しなければ、交付できないようシステムを変更した。
女性から8月に「夫に住所を知られているようだ」と相談を受け発覚した。市は「DVやつきまとい行為で重大な事件が起きている中、ミスをしてしまい申し訳ない。再発防止に努めたい」としている。〔共同〕
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