振り込め詐欺などの被害額211億円、上半期で最悪 警察庁 - 日本経済新聞
/

振り込め詐欺などの被害額211億円、上半期で最悪 警察庁

振り込め詐欺や金融商品の取引を装った詐欺などの今年上半期(1~6月)の被害総額は約211億6700万円で、上半期として過去最悪になったことが8日、警察庁のまとめで分かった。昨年の上半期比で約36%多く、年間最多だった昨年の約364億3600万円を上回るペース。

金融機関がATMの振込限度額などを設定するようになり、振り込みによる被害が減る一方、手渡しでの被害が増加。摘発された830人のうち少年は140人を占めた。現金の受け取り役など従属的立場が多く、警察庁は「先輩などから誘われ、安易に加担するケースが多いようだ」としている。

最も被害額が多かったのは、社債や未公開株などの金融商品の取引をめぐる詐欺の約84億6千万円。次いでおれおれ詐欺の72億8千万円、インターネットの有料サイトを装うなどの架空請求詐欺の24億8千万円だった。

おれおれ詐欺のうち、犯人が現金を被害者の自宅で受け取ったり、指定の場所まで現金を持ってこさせたりする「現金受取型」が全体の77.3%を占め、前年同期より47.8ポイント増。一方、「振込型」は21.3ポイント減の18%だった。

おれおれ詐欺1件あたりの被害額も、振込型の211万円に対し、現金受取型は400万円。警察庁は「地方にいる被害者をわざわざ新幹線で移動させ、東京都内で現金を受け取るなど手口が悪質・巧妙化している」として警戒している。

振り込め詐欺など全体の摘発人数は前年同期より162人増えた。このうち組織的に犯行を行う振り込め詐欺グループの摘発は582人。現金の受け取り役が363人で、リーダー格は23人にとどまった。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません