2018年11月16日(金)

福島第1原発の汚染水漏れ、半月以上気づかず

2013/4/8付
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東京電力福島第1原子力発電所の地下貯水槽(容量1万4千トン)から汚染水が漏れた問題で、最初に漏洩が発覚した貯水槽では3月10日すぎから、水位が下がり始めていたことが分かった。東電が予兆を見逃し、4月5日まで漏洩を確認できなかったという。原子力規制委員会は8日、東電の相沢善吾副社長を呼び、原因究明と対策を検討するように指示した。

今回、最大で120トンの汚染水が漏れだしたとみられるのは7つある貯水槽のうちの1つ。1月に完成し、2月上旬から汚染水を入れ始め、ひと月かけて満水にした。その直後から水位が変動し始め、3月中旬以降は下降傾向が続いた。

3月3日には容量の95%だった水位が、4月4日には94.5%まで下がった。貯水槽の外側で放射性物質が検出されてはじめて漏洩に気づいたという。

ほぼ毎日、水位の計測を続けながら漏洩を見逃していた理由について、東電は「差が少ないので評価ができなかった」と弁明する。だが水位を記録したグラフからは明らかに右肩下がりの変化が読み取れる。

一方、7日には隣接する別の同型貯水槽(容量1万1千トン)からの汚染水漏洩も発覚した。発見のきっかけは隣の槽での水漏れを受けた調査だった。こちらの貯水槽からの漏洩量は3リットル程度とみられている。

全体の漏洩量について東電は最大120トンと見積もっているが、「他のデータとの整合性がとれず、まだ確定できない」としている。

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