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強盗致傷罪の男性、心神喪失で無罪 京都地裁、裁判員裁判で初

京都市のビデオ店で2010年4月、DVDを盗み、追跡してきた店長をナイフで切りつけ重傷を負わせたとして、強盗致傷罪などに問われた男性(42)の裁判員裁判で、京都地裁は7日、「犯行当時、心神喪失だった」として、無罪判決(求刑懲役5年)を言い渡した。

最高検によると、裁判員裁判の全面無罪判決は11月末までに19例。心神喪失で責任能力がないと判断され、無罪となったのは初めてとみられる。

検察側は「心神耗弱の状態にとどまり、一定の責任能力はあった」と主張していた。

市川太志裁判長は、男性が犯行当時、統合失調症による被害妄想に支配されていたと指摘。「ビデオ店が自分の生活を妨害していると考え、万引きや暴行は正当防衛で違法ではないと認識していた。責任能力を欠く状態にあった疑いが強い」と判断した。

判決によると、男性は10年4月26日午後6時ごろ、京都市中京区のビデオ店で、DVD28枚を盗んで逃走。防犯ブザーで気付いて追跡した店長の顔面付近でナイフを振り、顔や胸にけがをさせるなどした。

京都地検の中田和範次席検事は「判決内容を精査し上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とした。弁護側は「主張を認めてもらい、適切な判断をしていただいた」とした。〔共同〕

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