市にうその説明、「アリバイ屋」を摘発
北海道警
住宅ローン詐欺事件をめぐり、融資先となった女について問い合わせた札幌市の税務担当者に「自分の会社で働いている」とうその説明をしたなどとして、北海道警は8日までに、東京都新宿区の会社社長、真子涼二容疑者(32)と新宿区の別会社の役員、藤田崇容疑者(33)を地方税法違反(虚偽答弁)容疑で逮捕した。
道警によると、2人は無職や勤務先を知られたくない利用者に架空の会社勤務を装うサービスをする「アリバイ屋」を運営。問い合わせに答えるアリバイ屋の行為が違法性を問われるのは、全国で初めてという。
逮捕容疑は共謀して2009年12月、札幌市の無職、鈴木史織容疑者(27)=詐欺容疑で逮捕=が実際は収入がないのに「年収800万円」とする偽の源泉徴収票を発行し、真子容疑者が同市の税務担当者にうその説明をした疑い。
道警は6日、10年1~4月、住宅ローン申請をして住宅金融支援機構から約5600万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で鈴木容疑者ら5人を逮捕した。〔共同〕