消費者庁長官、カネボウ社内の情報共有に懸念
カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」症状が出た問題で、同社が昨年10月に医師の指摘を受けながら対策を取らなかったことについて、消費者庁の阿南久長官は7日の記者会見で、「社内の情報共有と意思決定が適切だったか懸念を抱いている」と述べた。同庁は、原因とみられる美白成分を薬事法に基づき承認した厚生労働省に原因究明を要請する。
阿南長官は「(昨年10月に)情報が検証されて対策が取られていれば、被害の拡大が防げたのではないか」と批判。その上で、消費者庁として被害情報が把握できなかった点にも触れ、「医療機関などから情報収集をしっかりとできる仕組みを検討したい」と述べた。