小沢氏元秘書初公判・検察側の冒頭陳述要旨

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2011/2/7 19:52
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 陸山会事件の検察側冒頭陳述要旨は次の通り。

【土地購入】

大久保隆規元秘書と私設秘書だった石川知裕衆院議員は小沢一郎元代表の指示を仰ぎ、2004年9月ごろ陸山会で、元代表から4億円を借り、これを原資に元代表の自宅近くの土地を3億4264万円で購入することにした。大久保元秘書と石川議員は10月5日、不動産業者と土地の売買契約を結び、4億円の中から手付金、仲介手数料の一部計1508万円を支払ったが、残り3億8492万円を陸山会の1口座に一括入金すると目立つため、石川議員が5銀行6支店の陸山会の6口座にあえて12回にわたって現金で分散入金した。

その後、元代表への返済を石川議員から引き継いだ池田光智元秘書は07年5月1日、陸山会の口座残高を約4億4338万円にした上で同2日に4億円を出金し、元代表に一括して返済した。

4億円の由来は、大久保元秘書らが具体的に説明せず、4億円を貸し付けた元代表も結局、合理的な説明をしていないように、公にできないものだった。陸山会が土地を購入した時期は、元代表の選挙地盤内の胆沢ダム工事の開札時期と同じ。建設業者のうちの1社である水谷建設は小沢事務所から下請け受注を了承した謝礼に大久保元秘書から1億円を要求され、04年10月15日と05年4月19日に5千万円ずつ宅配便用の茶色封筒に入れて渡した。1回目は石川議員が受領、04年10月18日に4億円の一部として入金した。

元代表の4億円で土地を購入したことを政治資金収支報告書で明らかにすれば、報道機関が関心を持つことは必至。取材を受けても4億円の由来を明快に説明できず、ダム工事との関連に着目され、4億円の原資がダム工事受注に関して建設業者から受け取った違法献金ではないかと詮索、追及され、ついには水谷建設からの資金受領など小沢事務所の収入実態が露見する恐れがあり、大久保元秘書と石川議員は4億円借り入れを報告書に記載しないことで、そのような事態に陥ることを回避しようと企てた。

石川議員は、土地購入は不動産登記簿で明らかになるため、いずれは報告書に記載せざるを得ないが、所有権移転と代金支払いの時期は05年に繰り延べてダム工事との関連が取りざたされないようにしようと考え、04年10月中旬から下旬ごろ、大久保元秘書に「登記をずらして土地取得を来年に回した方がいいんじゃないですか」などと提案。同様に考えていた大久保元秘書も「じゃあ、そうしよう」などと言って了承した。

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