2017年11月19日(日)

国内最古、弥生前期末の分銅 大阪・亀井遺跡

2013/6/8付
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 弥生時代の環濠(かんごう)集落として知られる亀井遺跡(大阪府八尾市など)で約30年前に出土した弥生時代前期末(約2400年前)の石製品11点が、国内最古のてんびん用の分銅とみられることが7日、奈良文化財研究所の森本晋国際遺跡研究室長の分析で分かった。

 これまでの原の辻遺跡(長崎県壱岐市)の中国製とみられる青銅製分銅の「権」(弥生時代後期)より500年以上さかのぼる。古代の度量衡制度を探る上で第一級の史料となりそう。

 一緒に出土した石きねには、祭祀(さいし)などに用いられた貴重な赤色顔料の朱が付いていたため、朱の配分で厳密に重さを量る際に必要だったとみている。

 石製品11点は長さ3~8センチ、直径1~4.5センチの円柱形。石材は輝緑岩などで、全体が丁寧に磨かれていた。

 製作途中とみられる1点を除く10点の重さは、6種に分類できた。最軽量は8.7グラムで、ほかは17.6グラム、34.5グラムなど、最軽量の2、4、8、16倍となる値に近い。最重量は約32倍の280グラムだった。重さの違う6個1セットで、本来は2セットあったとみている。

 1981年、大阪府文化財センターなどの発掘で出土。発見当時は何かをつぶして粉にする「すり石」と判断されたが、森本室長が昨年、センターの協力で調査した。

 森本室長は「目分量では量れない取引や調合に使っていた可能性がある。物を量る基準を必要とする高度な社会システムがあったことを裏付ける」としている。〔共同〕

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