2019年1月24日(木)

ガラスに金箔、「截金」の特殊技法 平等院

2011/10/7付
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平等院(京都府宇治市)は7日、本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)の台座内部から見つかったガラス片に、金箔を貼り付けて文様を表す截金(きりかね)の技法が使われていたと発表した。ガラス片は平安時代に台座に納められたとみられる。日本ガラス工芸学会の井上暁子会長は「截金装飾を施したガラスが確認されるのは国内外で初めて」と話している。

2004年の台座の解体修理の際、93点のガラス片が見つかった。大きいもので4センチ程度。このうちガラス容器の蓋の破片6点に金の装飾があり、6点中3点の文様が截金技法と確認された。

最も原形を保っている蓋(高さ3.2センチ、最大径2.5センチ)は、花のおしべ・めしべのような文様。幅0.8ミリ程度の金箔を貼り付けて描かれていた。蓋自体は中空の竿(さお)に溶解ガラスを巻き付け、息を吹き込みながら成形する「宙吹き」技法で制作されていた。蓋を含めてガラス容器自体は海外からもたらされたとみられる。

截金技法は中国が発祥で、7世紀ごろ日本に伝わったとされる。平安時代、ガラスは貴重で、井上会長は「壊れたガラス容器の蓋に截金で文様を施し、舎利壺(つぼ)に見立てて台座に納めたのではないか」とみている。

ガラス片の中には容器の一部を削って円形に成形したものもあった。平安時代の日本ではガラスの製造は確認されていないが、「円形ガラス」は日本で2次加工された可能性を示している。

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