2019年1月19日(土)

村上ファンド元代表の有罪確定へ インサイダー事件
最高裁が上告棄却

2011/6/7付
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ニッポン放送株を巡るインサイダー取引事件で証券取引法違反罪に問われた村上ファンド元代表、村上世彰被告(51)の上告審で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は7日までに、元代表側の上告を棄却する決定をした。懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円とした二審・東京高裁判決が確定する。

村上世彰被告

村上世彰被告

弁護側は上告審で、堀江貴文・ライブドア元社長(38)=別の同法違反事件で懲役2年6月の実刑確定=らによるニッポン放送株買収計画について「実現可能性は皆無だった」として、インサイダー取引には当たらないと主張。同小法廷は決定理由で「TOB(株式公開買い付け)などを会社の業務として行う旨の決定があれば足り、買い付けが実現する可能性が具体的に認められる必要はない」と判断した。5人の裁判官全員一致の判断。

TOBなどに関する未公開情報を、幅広くインサイダー情報ととらえる判断で、市場に影響を与えそうだ。二審判決は、インサイダー取引の対象となる買収計画には「投資家の判断に影響を及ぼす一定の実現可能性が必要」としていた。

村上元代表が実質支配し、法人として同罪に問われたファンド中核の投資顧問会社「MACアセットマネジメント」も、罰金2億円とした二審判決が確定する。

2007年7月の一審・東京地裁判決は「証券市場の信頼を著しく損ない、反省も皆無」として村上元代表に懲役2年の実刑を言い渡した。これに対し09年2月の二審判決は「当初からインサイダー情報で利益を得ようとしたとはいえない」として執行猶予を付けた。

証券取引法違反罪に問われた村上世彰元代表について一、二審判決が認定した事実は以下の通り。

【インサイダー取引】 村上元代表は2004年11月8日、ライブドアの堀江貴文元社長らから、ニッポン放送株の大量取得方針決定の伝達を受け、その公表前に株式を買い付けて利益を得ようと企て、同年11月9日から05年1月26日までの間、同放送株約193万株を買い付けた。

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