「あかつき」もハラハラ 通信途絶、回復…行方見守る

2010/12/7付
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奇跡の地球帰還を遂げた小惑星探査機「はやぶさ」に続け――。日本初の惑星探査機「あかつき」は7日朝、金星の周回軌道に入るために予定通りエンジンを逆噴射した。その後、想定よりも長い時間、通信が途絶え、関係者らがやきもきする場面も。スクリーンに映し出されるデータに見入り、あかつきの行方を見守った。

はやぶさの管制も担当した宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス(相模原市)の運用管制室。7日8時52分、スクリーンに映し出されたあかつきの速度を示すグラフが下がり出すと、詰めていたJAXAや企業関係者の顔に笑みが浮かんだ。

その後、あかつきは逆噴射中に地球から見て金星の裏側に入って通信が一時途絶。9時12分過ぎに回復する予定だったが、途絶えたままで、管制室は一転して暗い雰囲気となった。

10時28分ころ、当初予定していた「中利得アンテナ」ではなく、より低速度の「低利得アンテナ」を使って、通信はようやく回復した。ただ、「逆噴射が12分間実施できたか」「予定の軌道に入ったか」などはこの段階では確認できていない。

あかつきの姿勢を変えるなどして、通信状態を改善することを試みる。

7日朝、相模原キャンパスの研究管理棟1階には大型テレビが設置され、70人ほど集まった一般の人にJAXA関係者があかつきについて説明。逆噴射の開始が分かると大きな拍手が起きた。しかし、通信が回復しない状況に一般の人も硬い表情になった。

日本は1998年に打ち上げた日本初の惑星探査で火星を目指した「のぞみ」が、軌道投入に失敗している。

金星で発生する雷の観測など気候観測を目指すあかつきの成功は、日本の惑星探査にとって悲願でもある。

金星探査機「あかつき」、金星軌道入りへ最終作業のイメージ映像

金星探査機「あかつき」、金星軌道入りへ最終作業のイメージ映像

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