2019年9月22日(日)

希少「ルアックコーヒー」の識別法発見 日本などの研究チーム

2013/10/7付
保存
共有
印刷
その他

世界で最も高価なコーヒーの一つとされ、まがい物が横行しているインドネシア産の希少品「ルアック・コーヒー」について、日本とインドネシアの研究チームが7日までに、成分分析によって「本物」と識別する方法を見つけ、米専門誌に発表した。

チームによると、信頼性の高い識別法が考え出されたのは初めて。チームを率いた大阪大大学院工学研究科の福崎英一郎教授は「まじめな生産者を守り、本物を消費者に届ける手助けになる」と話している。

ルアック・コーヒーは、インドネシアに生息しコーヒーの果実を食べるジャコウネコ(インドネシア語でルアック)の排せつ物から、消化されずに残ったコーヒーの種子(豆)を取り出し、洗浄、乾燥後に焙煎してつくる。

インドネシアの輸出業者団体によると、主にスマトラ島、ジャワ島、バリ島で生産される。年間生産量は推計20~30トンの希少品のため、東京では1杯数千円で提供している店もある。

だが、愛好家に人気があることから、まがい物も横行。ルアック・コーヒーに普通の安いコーヒー豆をブレンドするなどし、本物と偽って販売する不正業者が後を絶たないという。

現在は熟練した検査員が味や香りを頼りに判別しているが、人手に限りがある。効率的な識別法確立に向け、チームが研究に乗り出した。

チームは国立インドネシア・コーヒーカカオ研究所が提供したコーヒー21種類のサンプルを分析。各サンプルを特殊な方法で気化させ、アミノ酸や糖などの含有率を調べ、ルアック・コーヒーに特徴的な成分比を発見した。

研究結果は7月、米専門誌「農業・食品化学ジャーナル」に発表された。今後の課題は高額の分析費用。福崎教授は検査機関や取引業者がより安価に識別できる方法の開発に取り組んでいる。(ジャカルタ=共同)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。