2019年2月19日(火)

中韓、「嫌」でなく本で「国」考えて 全国100書店がフェア

2014/6/7付
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韓国や中国を攻撃する本が書店で目立つ中、国や個人の生活についてじっくり考えることが必要だとして、全国の書店で「今、この国を考える 『嫌』でもなく、『呆』でもなく」というフェアが開催されている。出版社の河出書房新社(東京・渋谷)の呼び掛けに、36都道府県の100を超す書店が応じた。

フェアでは、保守系市民団体の街頭デモに参加する女性を取り上げた「奥さまは愛国」などを紹介した。また作家のいとうせいこうさんら文化人12人が推薦する「今、読むべき本」も書店に並べ、推薦文をまとめたチラシを配布した。

いとうさんは中島岳志さんの「『リベラル保守』宣言」を推薦し「言葉が考えるツテでなくなり、他人に単純なレッテルを貼り、攻撃し差別し、自分の優位を圧倒的なものにすることだけに使われている」と危機感を示す文章を寄せた。

5月末にフェアを始めたリブロ池袋本店(東京・豊島)は、店独自に選んだ本も並べてコーナーを設置。その一方で、同じフロアに「嫌韓・嫌中」の本も並ぶ。人文書の担当者は「書店が提示する本が偏ってはいけない。本は自分の窓を開けるもの。多様な本を手に取ってほしい」と話す。

フェアを企画した編集者は「ヘイト(憎悪)に対し、ヘイトで応じるつもりはない」と強調する。取り上げる本は、子育てから、生活保護、仏教思想までと幅広い。「反射的に言葉を発するのではなく、本を読んでじっくり考える。そのためのいろいろな価値観を提示したい」と力を込めた。〔共同〕

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