ホテルで泥酔していた教え子の大学の女子柔道部員に暴行したとして五輪男子柔道金メダリストの内柴正人容疑者(33)が準強姦容疑で逮捕された事件で、同容疑者は泥酔した女子部員の介抱を装い、ホテル客室に侵入した疑いがあることが6日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者などによると、9月19日夜、内柴容疑者は遠征合宿中に宿泊先の東京都内のホテル近くのカラオケ店で、被害者を含む九州看護福祉大(熊本県玉名市)女子柔道部員らと7人で飲酒。宿泊先のホテルに戻った際、泥酔した女子部員を介抱するように装って部員の客室に入り暴行に及んだ疑いが持たれている。
内柴容疑者は「合意の上だった」と容疑を否認しているという。
大学関係者によると、被害に遭った女子部員は9月26日に大学に被害を届け出た。警視庁捜査1課は6日、熊本県内の内柴容疑者の自宅を家宅捜索し、容疑の裏付けを進めている。
九州看護福祉大では逮捕を受けて6日、二塚信学長が記者会見し「関係者への調査から(被害者は)必ずしも1人とは申し上げない」とし、複数いる可能性を否定しなかった。