座高測定、15年度にも廃止 学校健診「ほとんど活用されず」
文部科学省の有識者会議は6日、学校の健康診断を見直し、現在義務付けられている座高測定や小学校低学年の寄生虫検査を省略できるようにすべきだとの報告書をまとめた。文科省は来春までに省令を改正。早ければ2015年度から座高測定などを廃止する方針。
健康診断では子供の発達状態を調べるために身長、体重、座高を測っている。報告書は座高測定の検査結果に対し「ほとんど活用されていない」と指摘。座高を省略した上で、身長や体重については、子供一人一人の経年変化を成長曲線にまとめる形にして活用すべきだとした。
小4以下には寄生虫検査が義務付けられているが、陽性の児童がほぼいないため省き、発生率が高い一部の地域では学校の判断で実施するよう求めた。
学校の健康診断では1995年に胸囲測定などが廃止された。ただ学校が必要と判断すれば、項目外の検査も追加できる。〔共同〕