長城遭難事故、主催会社が一部のツアー自粛

2012/11/7付
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中国河北省の万里の長城近くで日本人ツアー客3人が死亡した遭難事故で、主催した旅行会社「アミューズトラベル」(東京・千代田)は6日、募集型の企画旅行の自粛を決めた。「安全性の再点検」が理由で、対象は国内が10~30日、海外が12~30日の出発分。直近の海外ツアー2件と受注型ツアーは「手配上の都合」や「お客様の希望第一」を理由に継続する。

凍傷を負った富山県の渡辺美世施さんを含むツアー参加者4人の親族はいずれも、6日までに北京市内に到着。訪中している同社の板井克己社長は4人の親族に対し、それぞれ謝罪した。

同社は募集型の企画旅行は「社会的に大変ご迷惑をおかけした」として一部自粛し、内容について精査する方針で、検討事項は「詳細は詰めていく」。自粛の影響は海外6ツアー約50人、国内は東京営業所分だけで30ツアー約400人。

事故を起こしたツアーについては「通常雨具と防寒具で対応しきれるが、何十年ぶりの雪は想定外だった」と強調。直近の豪州と南米のツアー2件は十数人の参加希望者からキャンセルの申し出もなく開催を決定。1件は万里の長城と同じ標高1千メートル程度のハイキングで、同社は口頭で寒さに耐えられる装備を求めたという。

事故を巡っては、福岡県の柳井俊一郎さん(76)と埼玉県の渡辺邦子さん(68)、東京都の小川陽子さん(62)の3人が死亡。添乗員を務めた中国人の明平銘さん(25)も軽い凍傷を負った。同社は事前に下見をせず、天候や実施の判断についても現場任せにしていた。

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