2018年1月20日(土)

ウナギ稚魚が極度の不漁、製品価格に波及

2012/2/6付
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 養殖ウナギの「原料」になる稚魚(シラスウナギ)が今年は極度の不漁で、取引価格が過去最高レベルに高騰していることが関係者の話で6日、分かった。このままでは3年連続の不漁という「過去にない状況」(水産庁)になる可能性が高いという。異例の事態に水産庁は近く自治体関係者や研究者らを集めた対策会議を開く。

 養殖ウナギやかば焼きなど製品の値上げも既に始まっており、経営難の業者が出ることも心配される。

 水産庁によると、2009年に24.7トンだったシラスウナギの推定漁獲量は10年が9.2トン、11年が9.5トンと2年連続の不漁。水産庁や漁業関係者によると、今年も九州や四国、近畿など主要産地でのシラスウナギの漁獲量は極めて低レベルで、極度の不漁といわれた昨年同期に比べても半分以下の地域がほとんど。04年に全国平均でキロ当たり25万円余りだった取引価格は、11年に85万円以上に上昇し、今年は200万~250万円にまで高騰している。

 専門家は資源枯渇を懸念するが「不漁の原因も分からず、対策も難しい」(水産庁栽培養殖課)のが実情だ。

 シラスウナギの漁獲量は1963年の230トン余りをピークに急減。80年代半ば以降は10~20トン前後で低迷しており、乱獲や環境破壊、親魚の減少などによって絶滅の危機が高まっていると指摘する専門家は少なくない。

 太平洋を回遊して東アジア諸国の沿岸にやってきたシラスウナギを河口で捕獲するのが一般的な漁で、年末から4月までが主な漁期となる。〔共同〕

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