東京の弁護士、預かり金1.5億円私的流用の疑い
第二東京弁護士会は5日、同会所属の藤勝辰博弁護士(55)が依頼者からの預かり金1億5千万円を私的に流用した疑いがあるとして、懲戒請求したと発表した。同会の調査に、藤勝弁護士は「事務所経費や投資などに充てた」と話しているという。
同会によると、藤勝弁護士は東京都内の会社社長の妻から離婚事件を受任し、2011年7月~12年2月、妻から会社の資金計1億5千万円を預かった。その後、夫が返還を求めたが、現在まで返還されていないという。
同会は通常、懲戒処分の決定後に公表しているが、被害拡大を防ぐため事前に公表した。