2019年1月19日(土)

今夏の熱中症死者は10倍、全国で172人 消防庁まとめ

2010/10/5付
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今年の夏に熱中症で医療機関に搬送された人は全国で5万人を超え、うち172人が搬送直後に死亡が確認されていたことが5日、総務省消防庁の速報値で分かった。搬送者数は昨年と比較できる7~9月でみると前年同期の4.2倍、死者数は10.4倍にあたり、いずれも集計を開始した2008年以降で最多。今夏のスーパー猛暑ぶりが改めて浮き彫りになった格好だ。

週単位で集計した今年の5月31日~10月3日の約4カ月間を見ると、搬送者数は5万6184人、うち死亡した人は172人。昨年7~9月の死亡者数は16人だった。

一方、重症者は1849人(3.3%)、中等症1万9626人(34.9%)、軽症3万2753人(58.3%)となった。

週別に見ると、7月19~25日の週で搬送者が最多の9901人を記録。総務省消防庁の担当者は「梅雨明けの直後、体が慣れていないうちに、急激に気温が上昇したことが原因ではないか」と話している。厳しい残暑から8月以降も高水準で推移し、8月16~22日の週は9606人に上った。

都道府県別で搬送者数を比較すると、東京4365人、愛知4192人、大阪3925人の順に多かった。一方、人口10万人あたりの搬送人員を比較したところ、鳥取が最も多い61.6人となった。

年代別に見ると、高齢者が全体の半数近い46.3%を占めた。全国的に猛暑に見舞われた7月21日には、栃木県真岡市で無職女性(83)が畑で倒れ間もなく死亡。埼玉県熊谷市や茨城県小美玉市でも、熱中症が原因とみられる高齢者の死亡が相次いだ。

8月16日には、東京都江戸川区の区立野球場で練習試合をしていた男子中学生9人が気分の悪さを訴えて病院に搬送されるなど、若年層にも被害が出た。

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