漱石の友人宛て「幻の書簡」発見 熊本近代文学館

2013/7/5付
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夏目漱石が、旧制第五高校(熊本市)の教授だった1900年(明治33年)6月、友人のドイツ語学者、菅虎雄に宛てて出した手紙が見つかった。5日、熊本近代文学館(熊本市)が明らかにした。研究者に存在は知られていたが所在が分からず、"幻の書簡"と呼ばれていた。

井上智重館長は「漱石と菅の親交の深さや、英国留学前の漱石の様子を伝える貴重な資料だ」と話している。

手紙は明治33年6月26日付で、英国に留学する2、3カ月前の漱石が熊本から送ったもの。菅が漱石からの借金を返済してくれたことに「少々くつろぎて候」などと丁寧に礼を述べている。

文学館によると、漱石は留学費用を工面するため、返済するよう菅に申し入れていたという。

昨年11月、古書市場に出回っていたのを業者が発見。熊本県が買い取り、文学館が収蔵した。

文学館は、旧制第五高校教授時代の同僚、黒木千尋に宛てた漱石の手紙も新たに収蔵しており、菅への手紙と合わせて15日まで公開している。〔共同〕

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