大阪市営地下鉄も走行中のメール可能に 11年度中にも
大阪市は5日、走行中の市営地下鉄車内で携帯電話のメール送受信やサイト閲覧ができるよう、アンテナ設置を進めることを決めた。同日、ソフトバンクの孫正義社長が市役所内で平松邦夫市長と会談し、合意した。同社以外の携帯電話会社でも利用できる見通しで、早ければ2011年度中に一部の路線で利用可能になる。
携帯電話会社などでつくる「移動通信基盤整備協会」(東京)がアンテナ設置などの工事を担い、費用を全額負担する見通し。同協会が3月をメドに市に設置許可を求め、市は工事日程など具体的な検討に入る。当初は御堂筋、堺筋、中央、四つ橋の4線で始め、その後、全8線に広げる予定だ。
2人の会談は、簡易ブログ「ツイッター」を通じたやり取りから実現。平松市長は、現在は梅田駅に限られる無線LAN(構内情報通信網)の利用環境の整備を持ちかけ、孫社長は「全駅でやりたい」と応じた。
地下鉄車内での携帯電話利用は東京都も実施する予定で、都営地下鉄の一部区間で年内の導入を目指している。
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