リンゴ病で流産・死産、11年49人 初の大規模調査

2013/10/5付
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頬や体が赤くなり、風邪のような症状が出ることもある伝染性紅斑(リンゴ病)に妊娠中にかかり、胎児に感染した女性が2011年に69人確認され、うち約7割の49人が流産、死産していたことが厚生労働省研究班(主任研究長・山田秀人神戸大教授)の全国調査で、5日分かった。

妊婦を対象に実施した初の大規模調査。69人のうち家族もリンゴ病にかかっていたのは37人。このうち34人が子供だった。育児中の妊婦が子供から感染するケースが多いとみられ、研究班は、風邪の症状がある人に近づかず、定期的に健診を受けるよう、妊婦に注意を呼び掛けている。

リンゴ病の原因はパルボウイルスB19。せきやくしゃみを介して感染し、頬や腕、足などが赤くなるほか、頭痛や関節痛が生じることもある。ほとんどは自然に回復するが、妊婦が感染すると、胎児の組織などに水分がたまる「胎児水腫」や流産の恐れがある。

研究班は昨年、妊婦健診を実施する全国2714施設に、妊娠中のウイルス感染について11年を対象に調査した。

回答があった1990施設を分析した結果、母から胎児へのパルボウイルスB19感染を69人確認。うち35人が流産、14人が死産、3人が中絶で、残り17人が出産だった。妊婦の半数はリンゴ病の症状がなかった。

山田教授は「11年は流行年だったこともあり、今回の調査で妊婦への影響の大きさが明らかになった。パルボウイルスB19を知っている妊婦は少ないとの調査結果もあり、何らかの対策が必要だ」と話している。〔共同〕

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