汚染水の浄化再開 福島第1、動作手順を改善
福島第1原子力発電所の汚染水から放射性物質を取り除く新型浄化装置「ALPS」が4日早朝、不具合で停止した問題で、東京電力は同日、自動運転の設定に問題があったと発表した。暫定的な対策を取り、同日夜に運転を再開した。
ALPSは、汚染水をろ過槽やタンクなどに通して浄化する。汚染水の移送は自動制御しているが、4日朝は満水になったタンクにさらに水を入れようとして、異常を察知したシステムが自動停止した。東電は別の空きタンクに移送するよう動作手順を改め、運転を再開した。
福島第1原発にはALPSがA~C系統の3つある。試験運転しているのはC系統で、残りは11月までに順次運転を始める計画。東電は「現在は試運転中なので、こうしたトラブルはありうる」としている。
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