小沢元代表らの告発状を提出 大阪の市民団体
民主党の小沢一郎元代表(68)と関係の深い政治団体が政党支部を介し3億7千万円を小沢元代表の資金管理団体に寄付したのは、政治資金規正法が定めた寄付制限に反するとして、大阪市の市民団体メンバーらが4日、小沢元代表と政治団体の会計責任者だった平野貞夫元参院議員に対する告発状を東京地検に提出した。
告発状によると、小沢元代表の関連政治団体「改革フォーラム21」は、衆院選前の2009年7月21日、「民主党岩手県第4区総支部」に3億7千万円を寄付。翌22日に総支部が元代表の資金管理団体「陸山会」に同額を寄付したとしている。
政治資金規正法は、政党や政治資金団体以外の政治団体間の寄付の上限を年間5千万円に制限している。市民団体は政党支部を介したこの資金移動は同法の規定に違反しているとしている。告発人の一人、上脇博之・神戸学院大法科大学院教授(憲法)は「党支部を介した迂回献金であるのは明らか」と指摘した。