2019年5月24日(金)

崩落事故の笹子トンネル、打音検査は2000年最後
中日本高速

2012/12/5付
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山梨県の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故で、同トンネルでは2000年を最後に天井部にあるつり金具のボルト部分で打音検査をしていなかったことが4日、国土交通省などへの取材でわかった。

笹子トンネルに入る、国交省の委員らを乗せたマイクロバス(4日、山梨県大月市)

国交省によると、中日本高速道路会社の資料では00年の点検で天井板の上に足場を用意して打音検査を実施し、異常がなかったと記録していた。事故で崩落した部分で実施したかは不明としたうえで、同省の担当者は「相当数のボルトについて打音検査をしていると聞いた」と説明。しかし、05年の点検では打音検査は実施せず、12年の点検では天井部分の打音検査を行っていなかったという。

笹子トンネルは天井板からトンネル天井部までの高さが5.3メートル。同社によると、笹子と同じ構造ながら高さが半分以下の恵那山トンネル(長野、岐阜県)と都夫良野トンネル(神奈川県)では、5年に1回の点検で打音検査をしていたとしている。

一方、国交省は同日、有識者で構成する調査・検討委員会の初会合を開催した。現地調査でボルトの破損具合や抜け落ちた状況などを確認。次回以降の調査については、ボルトの引き抜き試験や壊れ方の整理などが必要との指摘が出た。

東京都立大(現首都大学東京)名誉教授の今田徹委員長は調査結果の公表時期について「時間がかかる」として明言を避けた。

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