直江兼続の直筆書状を発見 山形市内の個人宅に所蔵

2014/2/4付
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山形大は4日、戦国武将上杉景勝に仕えた直江兼続(1560~1619年)が、関ケ原の戦い(1600年)を前に、会津地方で伊達政宗軍と戦っていた上杉家の家臣に宛てた書状が見つかったと発表した。

写本はあったが、兼続直筆の現物は初めて。戦国武将らしい力強い筆致で、伊達軍との戦いで善戦する家臣の頑張りを褒めながら、政宗の動向を知らせるよう指示するなど、知将とうたわれた兼続の一面をうかがわせている。

書状は山形市内の個人宅に所蔵、山形大の松尾剛次教授(日本中世史)が花押や筆跡から現物であると鑑定した。上杉家の家臣4人に宛てたもので、日付は慶長5年(1600年)7月27日。徳川家康による景勝征伐に合わせて、伊達政宗が旧領地の会津地方を奪還しようと攻勢を強めていた時期にあたる。

書状では「すぐに城(福島県川俣町)を攻め落とし、城主の桜田氏をはじめ残ることなく討ち果たしたという。おのおのの頑張りは素晴らしいことである」とねぎらう一方、「白石に伊達政宗がいるというので(後方支援の)後詰めを申しつけられた。(中略)。政宗の様子を注進するのを待っている」と要請している。

松尾教授は「当時の緊迫した状況がうかがえる。写本には誤りも多く、現物は上杉家の研究に役立つ貴重な資料。上杉家の歴史だけではなく、東北史を見直すきっかけになれば」と話している。〔共同〕

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