薩摩硫黄島の警戒上げ、小規模噴火
気象庁は4日、薩摩硫黄島(鹿児島県三島村)の噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。火山灰の状況から小規模な噴火があったと判断した。噴火の発生は2004年10月以来。
今後も小規模な噴火の恐れがあり、火口から約1キロ以内で警戒が必要としている。ただ火山性地震は少ない状態が続いており、地殻変動もないという。
気象庁によると、4日午前5時20分ごろ、島内の火山監視カメラに少量の火山灰が付着しているのが見つかった。村役場の出張所は、同庁に「灰は車のフロントガラスや、植物に少し積もった程度」と説明した。
薩摩硫黄島には、噴火警戒レベルの運用が始まった07年12月にレベル2を発表。その後活動度が下がり、12年11月にレベル1に引き下げていた。〔共同〕