陸上でクロマグロ養殖 長崎の採卵施設が稼働

2013/7/3付
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独立行政法人水産総合研究センターは3日、高級魚のクロマグロを大量養殖する技術を確立するため、陸上で採卵する施設を長崎市に稼働させたと発表した。多くの卵を採取した上で別の場所でふ化させ、養殖に使える大きさに育てる。太平洋のクロマグロは乱獲で減っており、成功すれば価格安定に役立ちそうだ。

同センターの西海区水産研究所に直径20メートル、深さ6メートルの円柱形の2つの水槽を設け、親となる114匹を入れた。2年後に受精卵の回収を始める。受精卵は鹿児島県奄美群島の陸上施設に空輸し、稚魚に成長させ海上のいけすに移す。4年後に約10万匹の幼魚を供給できる技術の確立を目指す。

クロマグロはストレスに弱く、共食いの習性もある。卵からの完全養殖は近畿大が確立しているが、育つ確率が低い。センターは、多くの卵を確保し、人工的な環境で稚魚に育てることで大量養殖を実現したい考えだ。

2001年に約1千トンだった国内の養殖クロマグロの出荷は12年に約1万トンに増加。幼魚乱獲の懸念が強まり、水産庁は昨年10月から養殖場の規模拡大を制限している。

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