長崎2女性殺害、被告が否認へ 5月に裁判員裁判
長崎県西海市でストーカー行為をしていた相手の女性の家族2人を殺害したとして殺人罪などで起訴された三重県桑名市の無職、筒井郷太被告(28)が5月から長崎地裁で始まる裁判員裁判で殺人罪などの起訴内容を否認することが3日、分かった。
同日の公判前整理手続き協議の終了後、弁護人が明らかにした。殺人や住居侵入、窃盗罪のいずれも「犯人ではない」と主張する。女性にけがをさせたとされる傷害罪は日時やけがの程度が違っているとする一方、女性のきょうだいら8人に脅迫メールを送ったとされる脅迫罪は認める。
起訴状によると、筒井被告は2011年12月16日、西海市にある女性の父、山下誠さん(59)方などに侵入。母、美都子さん(当時56)と祖母、久江さん(当時77)を刺殺し、2人の財布を盗んだとされる。
県警が殺人容疑で逮捕直後に「容疑を認めている」としたが、弁護人は「自白を強制された」と強調している。〔共同〕