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不正決済アプリで初摘発、警視庁が容疑者2人逮捕

決済を偽装する機能を持つ不正アプリなどを使って「紀伊国屋書店」(東京・目黒)のサイトから電子書籍をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は3日までに、長崎県島原市宮の町、団体職員、狩野貴仁容疑者(33)と大阪府豊中市東豊中町の会社員、菊沢秀和容疑者(41)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。同課によると、こうした不正アプリの使用を巡る同容疑の摘発は全国初という。

紀伊国屋書店の電子書籍販売サイト「キノッピー」は国内最大級。同書店では昨年6月から11月にかけ、約160個のIDから電子書籍約3万6千点(約2170万円相当)が不正購入されていた。今回の事件と同じ機能を持つ不正アプリによる被害も含まれているとみられ、同庁はほかの不正購入者などの捜査を進める。

紀伊国屋書店はセキュリティーを強化しており、現在は不正アプリを使った決済はできなくなっているという。

狩野容疑者の逮捕容疑は昨年8月、アップル向けの不正決済アプリ「iAP Cracker」を使い、「キノッピー」のサーバーに支払いが完了したという虚偽の情報を送信し、電子書籍187点(15万6500円相当)をだまし取った疑い。同課によると、狩野容疑者は昨年8月から10月までの間、電子書籍918点(約86万円相当)を不正に取得したとみられる。

一方、菊沢容疑者の逮捕容疑は昨年10月、不正決済を請け負う機能を持つ海外の課金処理サーバーに接続する方法で、電子書籍72点(約4万9千円相当)をだまし取った疑い。

狩野容疑者が使った不正アプリ「iAP Cracker」は、オンラインショッピングで、実際には決済していないのに課金の手続きが終了したかのように店側のサーバーを誤信させる機能がある。iPhoneやiPadなどアップル製の端末が搭載する基本ソフト「iOS」でしか起動しない。

アップルから認可を受けていないため、正規のコンテンツ配信サービス「アップストア」からはダウンロードすることができない。

電子書籍の購入前、狩野容疑者は、アップルが認可していないアプリを入手できるようにする技術「ジェイル・ブレイク」を使い、不正アプリ「iAP Cracker」を自分のiPadにダウンロードしていた。

セキュリティー会社幹部によると、「ジェイル・ブレイク」は通称「脱獄アプリ」と呼ばれ、アップル製端末利用者の一部で流行しているという。

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