憲法記念日、各地で集会やイベント 参院選の焦点に
日本国憲法の施行から66年を迎えた3日、憲法記念日の集会が各地で開かれた。安倍晋三首相は改憲の国会発議要件を緩和する96条改正に強い意欲を示しており、夏の参院選で焦点となる見通しだ。憲法を易しく解説する親子参加の催しも開かれた。
改憲派「新しい憲法をつくる国民会議」による東京都新宿区の集会には約450人が参加。同会議の清原淳平会長は「やっと日本人が目覚めた。国民も首相が言えば動きだす」と話した。
千代田区の日比谷公園の護憲派集会には約3500人(主催者発表)が集まった。集会後には志位和夫共産党委員長や福島瑞穂社民党党首らと銀座をデモ行進。「96条改悪反対」「9条を守らせよう」とシュプレヒコールを繰り返した。
一方、中野区では「『けんぽう』ってなあに?」と題したイベントが開かれ、約60人の親子連れが参加した。元小学校教諭の名取弘文さん(68)は戦争放棄や表現の自由を分かりやすく説明し「世界の中でもなかなか優れている憲法。自分たちの宝物と思って読んでみて」と語り掛けた。〔共同〕