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地球の中で未知と遭遇 生命探査「常識見直す必要」

NASAの発見で科学者ら

「地球外生命の可能性のドアを開く」――。米航空宇宙局(NASA)が2日(日本時間3日未明)、生命維持に不可欠とされた元素がなくても生存できる細菌を見つけたと発表、会見で地球外生命探査の期待にも言及したことで、国内外でも反響が広がった。科学者からは「これまでの常識を見直さないと」との声もあがる。インターネット上などでは気の早い「宇宙人騒ぎ」も起きていた。

NASAなどの研究グループによる、ヒ素を食べて生きる細菌の発見は、生物の常識を覆す結果で、水の存在を突き止めなければならないなどとしてきた従来の地球外生命探査の前提条件に再考を促しそうだ。

生命が生きるには炭素、酸素、水素、窒素、リン、硫黄の6元素が必須。ノーベル賞にも輝いたワトソン・クリックらのDNA(デオキシリボ核酸)の2重らせん構造の発見・解明などで、全生物の基本は6元素から構成されていることが証明された。

今回のNASAの成果は、この常識を打ち破る成果といえる。

地球以外の宇宙で知的生命体発見を目指して観測活動に取り組む兵庫県立西はりま天文台(兵庫県佐用町)の鳴沢真也主任研究員は「生命の定義を今までの常識で考えてはいけないということを示した」と評価する。「これでいきなり知的生命体が存在するとは言えないが、細菌などのレベルでは存在する可能性を高める結果だ」と話す。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山下雅道教授(宇宙生命学)も「宇宙の生命探査研究で常識を見直して、生命の前提条件の幅を広げないといけない」と指摘する。

NASAは火星での生命探査研究などに取り組んでいるが、JAXAの阪本成一教授(天文学)は「例えば、火星の砂にヒ素をまいてなんらかの反応があれば、生命体が存在しそうと指摘できる」という。

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