2019年8月20日(火)

福島第1、満水状態で汚染水流出 タンクに傾き

2013/10/3付
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新たに高濃度の汚染水が漏れ、記者会見で頭を下げる東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理(中)ら(3日午前、東京都千代田区)

新たに高濃度の汚染水が漏れ、記者会見で頭を下げる東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理(中)ら(3日午前、東京都千代田区)

東京電力福島第1原子力発電所の地上タンクから新たに高濃度汚染水漏れが見つかった問題で、東電は3日、タンクが傾いていたのに満水状態にしたのが原因で、天板から漏れたと明らかにした。タンクを囲むせきの外に漏れた量は推定430リットル。一部が海に流れ出た可能性がある。汚染水に含まれるストロンチウムなどの放射性物質の濃度は、国の排出基準の約1万倍にあたる。

せきの内側にも汚染水が漏れたが、東電は総量を明らかにしていない。

東電によると、漏れたのは「B南」と呼ぶエリアにあるタンクで、8月に約300トンが漏れたタンクとは別。B南エリアは地盤が傾いており、東電は上側にあるタンクで水位を管理していたが、下側のタンクで水が天板まで届き、水が漏れていたという。

「汚染水は海へ流れ出た可能性も」と東京電力。福島第1で新たな汚染水漏れ(テレビ東京系列)

「汚染水は海へ流れ出た可能性も」と東京電力。福島第1で新たな汚染水漏れ(テレビ東京系列)

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は3日の記者会見で「タンクが足りず、ぎりぎりまで水を入れようとした」と説明した。

タンク内に残った水の濃度は、ストロンチウム90などを含む放射性物質が1リットルあたり58万ベクレルで、せき内にたまった水は同20万ベクレル。ストロンチウム90を海に放出する際の国の基準は同30ベクレル。

漏れた汚染水は排水溝を通って海に流れ出た可能性があるという。東電は排水溝手前の側溝に土のうを設置した。

福島県の佐藤雄平知事は3日、「管理がずさんとしか言いようがない。誠に遺憾だ」と述べた。

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