2019年7月21日(日)

三陸鉄道の南リアス線が一部運行再開 来春全面再開へ

2013/4/3付
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東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県の第三セクター鉄道、三陸鉄道(宮古市)は3日、全線不通になっていた南リアス線の一部区間の運行を再開した。南リアス線の再開は初めてで、来年4月の全線復旧を目指す。一番列車に乗り込んだ乗客は「やっと列車の姿が戻ってきた」と笑顔をみせた。

運行再開を祝う人たちに出迎えられ、吉浜駅に到着した三陸鉄道南リアス線の一番列車(3日、岩手県大船渡市)

運行再開を祝う人たちに出迎えられ、吉浜駅に到着した三陸鉄道南リアス線の一番列車(3日、岩手県大船渡市)

この日、再開したのは同県南部の沿岸部を走る南リアス線(36.6キロ)のうち大船渡市内の盛―吉浜間、21.6キロ。約150人を乗せた始発列車が午前10時前に盛駅を出発した。

自宅を津波で失い仮設住宅で暮らす佐藤和明さん(63)は妻と生後8カ月の孫の男の子と乗車。「震災前は家から列車が見えていた。将来、孫に震災のことを語りたい」。親戚の家に行く際に利用していたという女性(66)は「冬は道路が凍って運転が怖かった。この土地には鉄道が必要」と話した。

三陸鉄道は岩手県北部の北リアス線を合わせた107.6キロのうち、今回で82.1キロが再開。南リアス線はこの日、記念運行として無料で計3往復し、4日から1日7往復の通常運行を始める。

三陸鉄道は震災で橋梁や駅舎など317カ所が被災。全線復旧までの費用約108億円は、国が実質的に全額負担する。震災前の2010年度の乗客数は約85万人だったが、12年度は約40万人に減少した。

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