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標準薬効かない患者見極め 阪大、多発性硬化症で手法

大阪大学の中辻裕司講師や熊ノ郷淳教授らは、感覚障害などが起きる難病「多発性硬化症」で標準的な薬が効かないタイプの患者を見極める手法を開発した。血液中に特定のたんぱく質があると効き目が表れないことを突き止めた。治療前の血液検査に応用できれば、早いうちから別の治療薬を投与できる。多数の患者でさらに検証し、実用化を目指す。

多発性硬化症は脳や脊髄、視神経などに炎症が起こり、運動まひや感覚障害などを起こす難病。国内患者は約1万2000人。一般にインターフェロンベータが最初の治療に使われる。患者によっては効果がないだけでなく、悪化する場合もあった。

研究チームは、免疫にかかわるたんぱく質「セマフォリン4A」に着目した。インターフェロンベータ療法を受ける患者約30人を調べると、血中にこのたんぱく質が目立つ患者は4~5年後には介助がないと歩けないほどに悪化したが、少ない患者は歩ける距離が短くなる程度だった。

薬が効かない患者は最初から別の薬を使えば治療効果が上がる可能性がある。成果は米免疫学会誌に3日掲載された。

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