縄文貝塚に熱帯魚の骨 岡山・佐賀で相次ぎ確認

2010/12/3付
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岡山市南区の彦崎貝塚で見つかった「トウカイハマギギ」の頭の骨=共同

岡山市南区の彦崎貝塚で見つかった「トウカイハマギギ」の頭の骨=共同

岡山県や佐賀県の縄文貝塚遺跡で、現在は熱帯や亜熱帯の河口域にすむナマズの一種「トウカイハマギギ」の骨が相次いで確認された。当時は今より日本の気温や海水温が高かったことが理由とみられ、縄文期の気候や生物を研究する上での史料といえる。

岡山市南区の彦崎貝塚で2003年、約6千年前の地層から耳たぶのような形をした左右対称の骨2点が出土した。

奈良文化財研究所の松井章・埋蔵文化財センター長(環境考古学)が調査。今年6月、古生物学が専門の大江文雄愛知県自然環境保全審議会代表委員とともに、頭の骨の一部が肥大化するという特徴をもとにトウカイハマギギと特定した。

佐賀市の東名遺跡から07年に出土した骨も同様に特定。彦崎貝塚からはこれまでに50匹分以上の骨が見つかっており、食料だったとみられる。

縄文期は海面の上昇や気温の変化など地球環境に大きな変動があったとされ、熱帯種の出土について松井センター長は「当時の気候を考える上で重要」と強調している。〔共同〕

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