2019年8月24日(土)

AIJ浅川社長と年金基金側、言い分真っ向対立
参考人質疑

2012/4/3付
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参院の参考人質疑で陳述するAIJ浅川社長(テレビ東京)

参院の参考人質疑で陳述するAIJ浅川社長(テレビ東京)

「だまそうと思ったことは一切ない」「詐欺以外の何ものでもない」。AIJ投資顧問の年金消失問題を巡り、3日午前、参院財政金融委員会で開かれた参考人質疑。運用を巡り、同社の浅川和彦社長(59)と、年金資産を預けた厚生年金基金の理事長の主張は、真っ向から対立した。

「(損失を)取り戻せるとの自信から相場と戦ってきたが、申し訳ない」。午前10時すぎ。冒頭の意見陳述で、浅川社長は約3分間、落ち着いた口調で書面を読み上げた。


答弁する浅川・AIJ投資顧問社長(手前)を険しい表情で見つめる渡辺・栃木県建設業厚生年金基金理事長(奥、3日午前)

答弁する浅川・AIJ投資顧問社長(手前)を険しい表情で見つめる渡辺・栃木県建設業厚生年金基金理事長(奥、3日午前)

この日は、AIJに運用を委託した栃木県建設業厚生年金基金の渡辺勇雄理事長も参考人席へ。浅川社長が顧客をだます意図など詐欺行為を否定すると、小さく首をかしげた。

渡辺理事長が語気を強めたのは、浅川社長が「だましたとの認識はない」と答えた場面。委員が感想を求めると、渡辺理事長は「運用実績を改ざんし、契約通り運用していなかったのだから、そうは感じない。詐欺以外の何ものでもない、と感じている」と強調。意見陳述でも「AIJの説明と運用実態との大きな隔たりが分かった今、だまされたと強く感じている」と訴えた。

先月27日の衆院財務金融委員会の参考人質疑で、浅川社長は、今後の賠償について受託資産1458億円のうち現在保有する約81億円の現預金を返還する意思を示したが、個人資産での負担を否定していた。

このため、契約先の各基金は消失した資金を含める返還請求訴訟を起こすことを検討している。契約先の厚生年金基金の役員は「損失を出しながら多額の報酬を得ていたのだから、浅川社長は自分の資産で弁済すべきだ」と話した。

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