九州のクマ、いるかも? 絶滅宣言後も目撃情報

2012/7/3付
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クマの研究者らでつくる民間組織「日本クマネットワーク」(代表・坪田敏男・北海道大教授)が九州では絶滅したとされる野生のクマ(ツキノワグマ)の痕跡を探そうと、大分、宮崎県境の祖母・傾山系に約40台の赤外線センサー付きカメラを設置した。

7月下旬に一部のカメラを回収する。果たして「クマ再発見」の映像は捉えられるか。ネットワークの小池伸介事務局長は「クマが生息していてもおかしくない山。手掛かりをつかみたい」と意気込んでいる。

調査地域周辺で最後にクマが捕獲されたのは1987年。大分県豊後大野市でツキノワグマが射殺されたが、DNA鑑定の結果、福井県から岐阜県にかけて生息するクマの遺伝子を持っていることが判明した。外部から持ち込まれたクマか、その子孫とみられている。

2001年までに、生息域とされた熊本、大分、宮崎の各県は絶滅を宣言した。しかし、その後も目撃情報が相次いでおり、昨年10月、大分県豊後大野市の祖母山で、登山者の女性が体長150~160センチのクマのような動物に遭遇。動物は後ろ脚で立ち上がり、ほえて逃げたという。

そこでネットワークが、本格的な調査に乗り出すことになった。6月9、10日にカメラを設置しながら、現地調査も行ったが、明確な痕跡は見つからなかった。

ところが調査後の6月13日、祖母山で体長50~60センチのクマのような動物を登山者が目撃、宮崎県高千穂町に連絡した。

九州にクマはいるのか、いないのか。端緒を見つけるため、ネットワークは今回の調査を10月まで続ける。〔共同〕

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