和歌山で沈没の軍艦 トルコで犠牲者慰霊式

2010/9/3付
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【メルシン=共同】1890年に和歌山県串本町沖で遭難したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の犠牲者慰霊式典が2日、トルコ南部メルシンで行われ、同県の仁坂吉伸知事や田嶋勝正串本町長らが出席した。式典には同県などの一般市民約180人なども訪れ、地元市民と交流を深めた。

同艦は明治天皇に勲章などを献上し帰国途中に台風のため座礁し沈没。乗組員587人が死亡したが、地元住民の献身的活動で69人が救助され、日本とトルコの友好関係の原点とされる。串本町とメルシンは姉妹都市。

両国国旗がはためく中、地中海を望む公園の慰霊碑前で行われた式典で仁坂知事は「両国のきずなを次世代に受け継いでいくことを約束する」と強調。ギュナイ文化観光相は「式典のためはるばる日本から訪れた皆さんに感謝する」と述べた。

式典には、メルシンに寄港した海上自衛隊練習艦隊の乗組員も参加。海底調査で引き揚げられた遺品の一部が田嶋町長からトルコ海軍に引き渡された。この日は記念植樹や「遺品展」のテープカット、文化交流行事も行われた。

友人6人で訪れた和歌山市の主婦、土橋加代子さん(62)は「トルコとのきずなの強さを実感した」と感激した様子。メルシンの不動産業、アリ・ケレシュさん(54)は「これだけ多く人が訪れたのは日本人の誠実さの表れ」と話した。

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