火星用宇宙服デザイン、NASA発表 「芸術的だ」

米航空宇宙局(NASA)は2030年にも宇宙飛行士が火星に行くときに着る宇宙服「Z-2」のデザインを発表した。飛行士を識別しやすくするため胸に発光素材で模様を描いた独創的なデザインで、NASAは「芸術的な魅力がある」としている。
NASAは3種類のデザインを公表、ネット上で投票を募ったところ、全体の63%を獲得する人気だった。小さな隕石(いんせき)の落下や放射線から飛行士を守り、肩や腰を動かしやすくするなど機能性も重視した。
NASAは11月にも宇宙服を試作し、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで試験する。火星の地表を模した実験場で動きやすさなどを調べ、屋内プールで宇宙遊泳も実験する。(ワシントン=川合智之)
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