桑田氏「体罰はひきょう」 大阪市教委の研修会で
大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、市教育委員会は2日、元プロ野球選手の桑田真澄氏を招いて教員向け研修会を開き、桑田氏は「体罰はひきょうな行為。スポーツマンにふさわしくない」と体罰根絶を訴えた。

研修会は市教委と大阪府教委の共催で、体育科のある桜宮高と市立汎愛高の全教職員と、市立中高の運動部顧問ら計513人が参加し、橋下徹市長も出席。桑田氏は「スポーツ指導とスポーツマンシップ」と題して約1時間講演した。
桑田氏は講演後の記者会見で「小学校時代から体罰を受けすごい嫌だった」と吐露。「絶対服従の仕返しされない構図で行われる一番ひきょうな行為」と批判し「ダメなものはダメ。論理はいらない」と訴えた。
根強い容認論には「昔は体罰が正しい教育とされたが、今はそういう時代じゃない」と強調。「痛みや恐怖心で根性が付いたと言う人もいるが、体罰が僕を助けてくれたことは一度もない」と話した。