SNSの「友達」急変 サイバーストーカー増殖

2013/4/2付
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「フェイスブック」など交流サイト(SNS)の書き込みなどを悪用した「サイバーストーカー」と呼ばれるインターネット上の付きまとい行為が増えている。新たな出会いが増える季節を迎え、専門家は「SNSにさまざまなリスクがあることを理解し利用して」と呼び掛けている。

大阪府警が設置したサイバー犯罪対策課(2日午前、大阪市中央区)

「今考えてもぞっとする」。東京都内に住む30代女性は声を震わせた。女性はビジネス関係の会合で30代男性と名刺を交換。軽い気持ちでフェイスブックの「友達」となったが、男性の態度が急変した。

「結婚しよう」。一方的に好意を伝えるコメントを書き込んでくるようになり、女性が以前に書き込んだ近況や写真までにも「いいね!」ボタンを連発。交流する意思がないことを伝えたが止まらず、男性がページを閲覧できないように設定すると、約4カ月続いた被害は収まった。

現実世界の事件につながる例も少なくない。神奈川県逗子市で昨年11月、女性が元交際相手の男に刺殺された事件は、典型的なケースだった。県警によると、事件後に自殺した男はフェイスブックの写真や書き込みから住まいを特定しようとしたほか、女性の生活ぶりを探っていた。

神奈川県では昨年1年間で認知したストーカー被害が782件となり、統計を取り始めて以降、最多を記録。このうちネットを悪用したのは60件で、SNSが絡む被害が増えている。

「フェイスブックが危ない」の著者で、SNSのリスクに詳しい日本IBMの守屋英一さんは「新しい交流サイトに飛びつかず、利用目的をきちんと考えることが大事」と強調する。

被害を避けるためには(1)最低限のプロフィル入力(2)公開設定を確認する(3)自宅を特定されるような地名や習慣的に行くような場所は載せない(4)過去の投稿は一定期間で非公開にする――などを挙げる。守屋さんは「被害に遭ったら、ためらわず警察に相談すべきだ」と話す。〔共同〕

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