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「大王前会長、海外なら勝てると思った」 検察冒陳

初公判、「カジノに43億円」と指摘

大王製紙前会長の巨額借り入れ事件で、子会社7社から約55億3千万円を無担保で借り入れ損害を与えたとして会社法違反(特別背任)罪に問われた前会長、井川意高被告(47)の初公判が1日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、井川前会長は「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で、約55億3千万円のうち約43億8千万円をカジノに使った、と主張した。

東京地裁に入る大王製紙前会長の井川意高被告(1日午後)

検察側は「前会長は家族で旅行した海外のカジノでバカラ賭博を始め、13年前から知人が経営する東京都内のバーで定期的に賭博を行うようになった」と指摘。「自分が国内で勝てないのは不正が行われているからで、海外なら勝つことができる」と考え、2006年夏ごろからマカオなどのカジノに通うようになったと説明した。

子会社から「資金ショートの恐れがある」などと貸し付けを渋られることもあったが、返済を約束して振り込ませ、父の高雄氏に内密にしておくよう念押ししていたという。

弁護側は「本人は深く反省しており、刑事責任を他に転嫁する意図はない」としたうえで、「巨額借り入れは社内でも比較的早期に把握されており、会社の組織や、大金を貸し付けた子会社の役員にも問題があった」と強調した。

起訴状によると、井川前会長は昨年3~9月、自身が代表取締役を兼務していた連結子会社7社の役員らに指示し、本人名義などの銀行口座に15回にわたり計55億3千万円を振り込ませ、同額の損害を与えたとされる。

前会長は大王製紙創業者、故・伊勢吉氏の孫で、2代目社長、高雄氏の長男。07年に社長、11年6月に会長に就任し、同年9月に巨額借り入れが表面化し引責辞任した。起訴後の同年12月23日に保釈保証金3億円を即日納付して保釈された。

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