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「敗者の悲しみ」勝った喜び強める 放医研、脳の反応測定

放射線医学総合研究所の山田真希子研究員らは1日、ゲームの敗者の悲しそうな表情を見て喜ぶ勝者の脳の反応をとらえることに成功したと発表した。「勝ってうれしい」という思いが強い人や自己中心的な傾向が強い人ほど、脳の特定部位が盛んに活動するという。

放医研のグループがとらえたのは、「反共感」という感情を抱いたときの脳の反応。人間は他人の悲しそうな表情を見ると自分も悲しくなりうれしそうな表情を見るとうれしくなる「共感」の感情を持つ。「反共感」はこれとは逆の感情で、野球やサッカーで試合に負けた敵チームがつらそうな表情を見せたときに、勝った側ではうれしいという感情が強まる。競争の中で生きる人間に備わる基本的な感情の一つという。

実験では20代の男性に参加してもらい、相手よりも数字が大きいカードを選んだ方が勝つというゲームを実施。脳波計を使って勝者の脳波を詳しく調べた。負けた相手の残念そうな表情を見ると、前頭葉の「前部帯状回」から脳波が発生し、活発に活動していた。

反共感の際のうれしさが強い人や、自分のことしか考えない人ほど、この部位が活発になっていた。研究グループはさらに脳の詳しい活動領域を特定する考え。研究成果は将来、人格障害などの病気の解析や治療に役立つ可能性もあるという。

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