2019年8月25日(日)

がん免疫細胞を大量作製、 理研、「iPS」使い1万倍に

2010/6/2付
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理化学研究所は1日までに、がんを攻撃する免疫細胞を大量に作ることにマウスの実験で成功した。体内の免疫細胞をいったん新型万能細胞(iPS細胞)に変え、再び免疫細胞に成長させると、iPS細胞はほぼ無限に増加、免疫細胞の数も1万倍以上にできるという。体内のわずかな免疫細胞を培養して、がんの進行を抑える新しい免疫治療法につながる。

米科学誌「ジャーナルオブクリニカルインベスティゲーション」(電子版)に掲載された。

研究は理研免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクターらの成果。

研究チームは、免疫をつかさどるリンパ球の一種である「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」に注目した。NKT細胞はがんを攻撃したり、免疫力を保ったりするが、数を増やすのが難しかった。

マウスの血液から採ったNKT細胞に、iPS細胞を初めて開発した京都大学の山中伸弥教授の作製法を応用。「c-Myc」など4つの遺伝子を入れてiPS細胞に戻し、NKT細胞を大量に作った。がんを発症したマウスにNKT細胞を入れると、腫瘍(しゅよう)が大きくなりにくかった。

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