「富士山、西洋芸術にも影響」 世界遺産評価結果

2013/5/1付
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文化庁は1日未明に記者会見し、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)の評価結果を公表した。

世界文化遺産へ登録の見通しとなった富士山を河口湖畔から眺める観光客(1日、山梨県富士河口湖町)

世界遺産への登録を勧告した「富士山」(山梨県、静岡県)については「日本の国家的な象徴だが、その影響は日本をはるかに超えて及んでいる」とし、「宗教的伝統と芸術的伝統の融合」と評価した。古くから霊山として巡礼地になったことに加え、葛飾北斎の浮世絵などの題材となり西洋の芸術思想にも影響を与えた点に顕著な普遍的価値を認めた。

開発や観光客の増加への懸念も示し、2016年までに保全管理計画を報告するよう求めた。

除外が適当とした三保松原(静岡市)は「富士山から45キロ離れ、山の一部として考慮できない」とした。

不登録と勧告された「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)は「歴史的な重要性は十分説明されている」としたが、社寺中心で武家の権力を示す遺跡が少なく、普遍的な価値を証明できていないとした。都市化の影響も指摘した。

6月の世界遺産委員会で不登録が決議されると、原則として再推薦はできない。文化庁の担当者は「世界遺産の審査が厳しくなっていることを改めて実感した」と話した。

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